南九州病院について

呼吸器外科

診療内容・特色

特徴

  • 鹿児島県内唯一の結核外科手術が可能な施設です。
  • 鹿児島県最北の呼吸器外科専門施設(常勤の呼吸器外科専門医2人)です。姶良市近郊だけでなく北薩、大隅半島、都城などから患者さんが集まります。
  • 呼吸器科、放射線科、病理部と協力しながら診療を行っています。
  • 肺癌では気管支鏡やCTガイド下生検などの検査から手術、化学療法(抗癌剤治療)、放射線治療の集学的治療まで可能な施設です。
  • WJOG(西日本がん研究機構)、LOGIK(九州肺癌研究機構)、呼吸器外科学会、国立病院機構などの臨床試験に参加し、臨床研究に協力しています。

対象疾患

肺や胸膜、横隔膜、縦隔、胸壁の疾患が疑われる場合を対象としています。具体的には原発性肺癌、転移性肺腫瘍、気胸、縦隔腫瘍、膿胸、肺非結核性抗酸菌症、結核などです。

直近4年間の手術件数
  2013年 2014年 2015年 2016年
原発性肺癌 95 98 118 142
転移性肺腫瘍 11 4 7 9
縦隔腫瘍 8 7 16 10
特発性自然気胸 34 22 25 14
続発性自然気胸 8 14 16 16
胸膜中皮腫 0 0 1 0
膿胸 4 8 6 7
結核・NTM 5 5 4 5
その他 25 34 31 24
手術数 190 192 224 227
  • 原発性肺癌
  • 肺癌に対する標準手術(肺葉切除術、リンパ節郭清)を中心に行っています。早期肺癌では胸腔鏡補助下肺葉切除術 (4~8cm程度の小切開と2箇所の穴で手術、出血も少なく多くの患者さんは術後1週間以内に退院可能となります)を施行しています。症例に応じて肺区域切除や部分切除などの縮小手術も行なっています。院内で術中迅速病理診断が可能であり、気管支鏡で確定診断が困難な症例に対しても積極的な診断治療を兼ねた手術をお勧めしています。
    肺癌等による気道狭窄病変に対する内視鏡的治療(気管支鏡下治療)も施行しています。特に、マイクロ波凝固装置、アルゴンプラズマ凝固装置を用いた内視鏡的治療は短時間での治療が可能であり、多くの症例は咽頭、気管内麻酔下のみで施行しています。
  • 縦隔腫瘍
  • 胸腔鏡手術による治療を積極的に行なっています。当日手術も可能です。直径5mmのカメラを用いて3つの穴で行うことが多く、術後1-2日で退院する患者さんがほとんどです。
  • 気胸
  • 胸腔鏡手術による診断治療を行う方針です。病変の部位、大きさによっては胸腔鏡手術も行います。進行した胸腺腫などの悪性腫瘍では胸骨正中切開での拡大手術も行っています。
  • 膿胸
  • 急性膿胸では胸腔鏡下に掻爬を行うことで早く治ることが期待されます。慢性膿胸、有瘻性膿胸では開窓術も行っています。
  • 肺非結核性抗酸菌症
  • 近年増加傾向の難治性感染症です。内科的治療が中心ですが、病変の広がりや菌種によっては手術を組み合わせています。切除により症状の改善や以後の治療が行いやすくなることが期待されます。

当科が参加している多施設共同臨床試験

  • 「摘出標本を用いた肺癌研究」
  • ① 病理組織標本を用いた組織幹細胞・癌幹細胞・幹細胞微小環境の組織学的研究
    ② 肺癌の遺伝子背景に関する基礎的研究
    (熊本大学機能病理学教室、熊本大学呼吸器外科学教室)
  • 【登録終了】病理病期IB期非小細胞肺癌完全切除例に対するnab-Paclitaxel/Carboplatin併用療法のfeasibility study (熊本大学大学院生命科学研究部 呼吸器外科学分野、UMIN000011215)
  • 【登録終了】病理病期II-IIIA期非小細胞肺癌完全切除例に対するCDDP / TS-1 followed by TS-1隔日投与方法のfeasibility study(熊本大学大学院生命科学研究部 呼吸器外科学分野、UMIN000011345)
  • 【登録終了】高齢者肺癌に対する外科治療の安全性と有効性を評価するための多施設共同前向き調査研究(日本呼吸器外科学会 学術委員会特別企画、UMIN000016756)
  • 【登録終了】高齢者非小細胞肺癌切除症例の術後補助化学療法に注目した前向き観察研究(LOGIK-1601、UMIN000020736)
  • 【登録終了】II-IIIA期非小細胞肺癌完全切除患者を対象としたαGalCer-pulsed 樹状細胞療法のランダム化第II相試験(独立行政法人 国立病院機構、UMIN000010386)
  • 【登録終了】全国肺癌登録調査: 2010 年肺癌手術症例に対する登録研究(肺癌登録合同委員会、UMIN000020215)
  • 間質性肺炎合併肺癌切除患者における術後急性増悪予測リスクスコアバリデーションスタディ-多施設共同非介入前向き研究-(REVEAL-IP、日本呼吸器外科学会、UMIN000022626)

NCD事業への参加

病院医療の崩壊や医師の偏在が叫ばれ、多くの学会や団体が医療再建に向けて新たな提言を行っていますが、どのような場所でどのような医療が行われているかが把握されていない状況では、患者さん目線の良質な医療は提供できません。そこで日本では、関連する多くの臨床学会が連携し、わが国の医療の現状を把握するため、『一般社団法人National Clinical Database』(以下、NCD)を立ち上げ、データベース事業を開始することになりました。この法人における事業を通じて、患者さんにより適切な医療を提供するための専門医の適正配置が検討できるだけでなく、最善の医療を提供するための各臨床現場の取り組みを支援することが可能となります。

1.本事業への参加について
本事業への参加は、患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データ登録を拒否して頂くことができます。なお、登録を拒否されたことで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。

2.データ登録の目的
患者さんに向けたより良い医療を提供する上では、医療の現状を把握することは重要です。NCDでは、体系的に登録された情報に基づいて、医療の質改善に向けた検討を継続的に行います。NCD参加施設は、日本全国の標準的成績と対比をする中で自施設の特徴と課題を把握し、それぞれが改善に向けた取り組みを行います。国内外の多くの事例では、このような臨床現場主導の改善活動を支援することにより、質の向上に大きな成果を上げています。

3.登録される情報の内容
登録される情報は日常の診療で行われている検査や治療の契機となった診断、手術等の各種治療やその方法等となります。これらの情報は、それ自体で患者さん個人を容易に特定することはできないものですが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理いたします。情報の取り扱いや安全管理にあたっては、関連する法令や取り決め(「個人情報保護法」、「疫学研究の倫理指針」、「臨床研究の倫理指針」、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等)を遵守しています。登録されたご自身のデータをご覧になりたい場合は、受診された診療科にお問い合わせ下さい。

4.登録される情報の使われ方
登録される情報は、参加施設の治療成績向上ならびに皆さまの健康の向上に役立てるために、参加施設ならびに各種臨床領域にフィードバックされます。この際に用いられる情報は集計・分析後の統計情報のみとなりますので、患者さん個人を特定可能な形で、NCD がデータを公表することは一切ありません。情報の公開にあたっても、 NCD内の委員会で十分議論し、そこで承認を受けた情報のみが公開の対象となります。

お問い合わせについては受診された診療科またはNCD 事務局までご連絡下さい。
National Clinical Database 事務局
URL: http://www.ncd.or.jp/
(お問い合わせはホームページ内のフォームからお願いいたします。)

医師プロフィール

名誉院長 廣津 泰寛

専門分野 呼吸器外科一般
肺癌
結核外科
肺病理
資格等 医学博士
呼吸器外科専門医
気管支鏡専門医・指導医
日本胸部外科学会認定医
麻酔標榜医
死体解剖資格

副院長 久保田 伊知郎

専門分野 呼吸器外科一般
胸腔鏡下手術
資格等 医学博士
呼吸器外科専門医
日本外科学会外科専門医
気管支鏡専門医・指導医
日本胸部外科学会認定医
麻酔標榜医
肺がんCT検診認定医
がん治療認定医
がん治療暫定教育医

部長 吉本 健太郎

専門分野 呼吸器外科
資格等 医学博士
日本外科学会外科専門医・指導医
呼吸器外科専門医
気管支鏡専門医
日本呼吸器外科学会評議員

医師 西 航

専門分野 呼吸器外科一般

院長雑感

交通アクセス

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